看板の濤和(とうわ)

過去コラム

屋外広告規制


京都市が建物の屋上広告と、点滅式の電飾広告を
全面禁止にする規制案を明らかにした。

自治体全域での看板規制は全国で初めて。

乱立する屋外看板について、風情ある古都の町並みを
乱すと判断し、山並みなどにそぐわない屋上看板や
点滅式の電飾看板を景観、眺望を悪化させる大きな要因
として市内全域で排除するという。

風情ある古都の町並みの眺望のためは分るが、
私も看板広告に携わる者として気持ちは複雑である。

今年度中に屋外広告物条例を改正し、
来年度にも施行する見通しだ。

屋外広告の設置は許可制であり、許可された看板は
1万5千件程度で、規制対象になる件数を調査中である。

許可は3年期限で、現在、既存の看板については改正後、
経過措置として1回限りで更新を認めるらしい。

しかし、最長でも6年間しか設置できないので規制対象
の看板はそれ以降、姿を消すという事になるのだ。

ほとんどの施主は看板を新規製作工事する時、撤去解体工事
の費用などは考えないであろう。
規制対象で改修したり、ましてや撤去などで費用がかかれば、
泣きっ面にハチではすまない。

又、市内に14ヶ所ある世界遺産の周辺地域や市街化区域に、
厳しい高さ規制を新たに設け、屋外広告規制案に合わせて
建物の高さ規制を強化し、市街化区域の地区によって建物の
高さ制限を2M〜16M引き下げ、上限を31M〜8Mに
抑制するとしている。

清水寺など世界遺産周辺の半径500Mでは、高さ制限に加え、
外壁の色や屋根の形を京都らしいデザインに制限する規制区域も
新たに設けるという。

何を基準に京都らしいデザインとするのか、その判断基準にも
疑問は残るが、ともあれ公平な審査基準を期待したい。

京都市は、
「景観は公共の財産。今、厳しい規制をかけなければ、
古都の優れた景観を未来に継承できない」としている。

全日本屋外広告業団体連合会は、異例の厳しい規制に対し、
「屋外広告は路上を明るくして犯罪を抑止する効果もあり、一概には
景観を害するとは言えない。広告だけを悪者にする発想が疑問だ」
と反発しているらしいが、
「犯罪を抑止する効果」と「景観を害する事」とは別モノ
と考えるのが妥当ではないだろうか。

長女誕生


今日、長女が誕生した。

ついに私も娘を持つ親父になった。
2人続けて男坊主だったので待望(嫁さんが)の
女の子という訳だ。

上のチビ2人は私が仕事をしている昼に産まれたが、
今回は夜中だったので、出産に立ち会うまでは
しなかったが、分娩室の前の廊下で待つという
テレビドラマでよくあるそれを初めて経験した。

テレビで見ると、当り前だが所詮ドラマで作り物、
どうって事はないが、実際自分の事となると話は別だ。

廊下をウロウロ何往復した事か・・。
(タバコが吸えないのがツライ)

嫁さんが苦しそうに力むスゴイ声に、おもわず耳を
塞ぎそうになったと同時に「母は強し」という言葉の
本当の意味が分った様な気がする。

出産を終え、分娩台に寝ている嫁さんと娘に対面
した時、不覚にも涙がこぼれそうになったが、
そこは何とか乗り切った。

感動している間も無く、次なる試練が。。

この瞬間の3ショットをビデオで撮影するので1分位の
簡単のコメントを考えてくれと、医院のスタッフ。
何やら医院のサービスの一つで動画をCDに焼くらしい。

軽くヤバイと思ったが、たまたま横にあった鏡を見て
それは確信へと変わった。

真夜中に叩き起こされたせいで、不精ヒゲはあるは
髪の毛は西田敏行(池中玄太80`)みたいだし、
睡眠をとっていないのと精神的疲労で当の嫁さんより、
ひどいツラをしていた。(元もよくないが・・)

たださえ、そんなコハズカシイ事できる訳がなく、
さらにこのツラである。この記念すべき瞬間を後々、
家族で見て感動しましょうという事なのであろうが、
私に言わせれば後々、見て笑いましょうである。

頼むから、せめて写真で勘弁してくれと
西田敏行もどきが医院のスタッフを説得。
窮地を脱した。

タバコが吸いたかった事も忘れていたが、医院に入って
4時間禁煙した。未だかつて後にも先にもない。

いずれ、この子も大人に成長したら、それなりの男に
もらわれるのだろう。イヤだ。なんとかならんかな。
基本的に総理大臣がきてもNOだ。(くるわけない)

私は自分で分る!(キッパリ)イヤな親父になる!
娘が年頃になったら探偵をつけるか、自分で後をつけるか。

産まれた瞬間からそう思った。
イヤ、実は産まれる前から気を揉んでいるのだ。

愛煙家


沖縄や九州では散々暴れた梅雨前線の影響で、
かなりの被害を受けた住宅があったが、
東海地方では梅雨らしからぬ雨の降らない、
いわゆる・・「カラ梅雨」である。

今日から7月突入となるが、7月と聞いて連想されるのは、
やはり夏季ボーナスであるが、
公務員の方々は我々よりも一足先に支給されるので、
羨ましい限りである。

そして愛煙家にはツライ、タバコ税が増税される。

日本たばこ産業によると、
未成年者喫煙防止の社会的責任を果たすため、
業界全体として成人識別自動販売機の2008年
全国導入に向けて取り組んでおり、
これらのコストの増加が見込まれるという。
この様な状況を踏まえ、たばこ小売定価を
改定すると発表している。(?)

私も愛煙家だが、今吸っている銘柄は
私が15歳当時で280円であったと記憶しているが、
それが300円になって330円になり、
今日から350円になってしまった。
「10年ひと昔」というが、20数年で70円の値上がりをした事になる。
20年も経てば、モノの価値や物価も違って当然と思う事にした。

国の赤字を税金で補うという姑息な手段を使う政府には
全くあきれるが、
決まった事なら今さらジタバタしてもしょうがない。

又、お隣の名古屋市では「路上禁煙地区」での喫煙で
過料徴収が始まる。
市内4ヶ所に設けられており、この地区で喫煙すると
過料2000円が科せられるという。

その地区は以下の通り

名古屋駅周辺(桜通、錦通、広小路通などの一部)
栄周辺(錦通、広小路通、久屋大通、大津通の一部)
金山総合駅周辺
地下鉄藤が丘駅周辺

既に東京都千代田区、品川区、政令指定都市の札幌、
広島市などでは実施され、効果を上げているというが、
しばらくは巡回の市職員とのトラブルは避けられないところだろう。

今後、ますます肩身が狭くなる愛煙家(私も含め)と
タバコをふかしながら、物思いにふけるのである。


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